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湿布の種類や使い方について

整形外科領域では、使用する機会の多い薬のひとつに湿布があります。

湿布には、白色で厚みがある「パップ剤」と、茶色で薄い「テープ剤」があります。

➀パップ剤

長所:粘着力の水分が多く、皮膚刺激が弱いためかぶれにくいです。

短所:粘着力が弱くはがれやすいです。

 

②テープ剤

長所:粘着力が強く、伸縮性に優れ、はがれにくいです。関節など、動きが大きい部位に適しています。

短所:長時間使用すると、かぶれやすくなることがあります。

 

貼るときの注意点

・貼る部位の汗や汚れをふき取り、清潔にしましょう。

・肩や膝、足首などの関節部分に張る場合は、フィルムをはがす前に、はさみで切れ込みを入れておくと、はがれにくくなります。

・フィルムをはがし、十分に伸ばしながら貼りますが、引っ張りすぎると皮膚に負担がかかり、はがれやすくなります。

 

湿布により、効果時間が異なるので、1日1回交換か、1日2回交換かを確認しましょう。

多くの湿布で、6~12時間貼った場合、はがしてからでも皮下や筋肉や関節に消炎鎮痛剤がしばらく残っているので、効果が持続します。

皮膚への負担を避けるためにも、はがして次の湿布を貼るまでに時間を空けて、皮膚を休ませてあげましょう。

湿布には副作用もあるので、用量・用法を守って使用しましょう。