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深部静脈血栓症って?

深部静脈血栓症とは、脚や下腹部にある深部静脈と呼ばれる血管に血栓(血の塊)ができる病気のことです。

主な症状は、下肢の腫れ、痛み、皮膚の色の変化などで、さらに血栓が脚の静脈からはがれて心臓や肺に達すると「肺塞栓症」を発症し、呼吸困難やショック状態を引き起こすことがあり、生命に関わることになることもあります。

入院中の患者や航空機などで長期間移動する場合によく見られ、旅行者に発症するものは「エコノミークラス症候群」と呼ばれることもあります。

血液が固まりやすい、静脈内血管の流れが悪い、静脈が傷ついているという3つの状態が満たされている場合に起こりやすくなります。

当院に入院の際、治療上の安静や手術によってリスクが高まる場合の患者さんに対して、以下の予防対策を行います。

 

①薬物療法:薬を用いて血栓をできにくくする療法です。薬は、内服や注射があります。

②理学療法:医療用圧迫ストッキングの着用(購入していただきます)や、空気圧式マッサージを用いて血流を促す療法です。

③水分摂取を促す。水分不足や利尿作用のある飲料の摂取なども脱水傾向を招き、血液粘度を上昇させるリスクになります。

 

治療が安全に進められるよう、ご協力をお願い致します。